確定申告書とは?【経理・会計用語をわかりやすく解説!】
確定申告書とは、確定申告の際に提出する申告書のことです。
所得税の確定申告書には主に以下の4種類があります。
- 確定申告書A
- 確定申告書B
- 第三表(分離課税用)
- 第四表(損失申告用)
第三表(分離課税用)および第四表(損失申告用)は確定申告書Bとともに提出します。
確定申告書とは?
【確定申告書は誰がどれを使う?】
では、確定申告書は誰がどの申告書を使用すればよいのでしょうか。
確定申告書A
確定申告書Aは、申告する所得が給与所得や公的年金等・その他の雑所得、配当所得、一時所得のみで、予定納税額のない人が使用できます。
会社員やパート・アルバイトの人は、基本的にはAを使用します。
ただし、前年分から繰り越された損失額を本年分から差し引く場合は、申告書Bを使用します。
確定申告書B
確定申告書Bは、所得の種類にかかわらず、どなたも使用できます。
個人事業主など、確定申告書Aに該当しない人が、この申告書を使用します。
第三表(分離課税用)
第三表(分離課税用)は確定申告書Bとともに使用します。下記に該当する人はこの申告書を使います。
- 土地建物等の譲渡所得がある人
- 株式等の譲渡所得等がある人
- 申告分離課税の上場株式等の配当所得等がある人
- 申告分離課税の先物取引の雑所得等がある人
- 山林所得や退職所得がある人
第四表(損失申告用)
第四表(損失申告用)も確定申告書Bとともに使用します。下記に該当する人はこの申告書を使います。
- 所得金額が赤字の人
- 所得金額から雑損控除額を控除すると赤字になる人
- 所得金額から繰越損失額を控除すると赤字になる人
【確定申告書には何を記入する?書き方は?】
確定申告書A
確定申告書Aには、所得や各種控除額、税金などを記載します。
第一表、第二表と分かれており、第二表には第一表に書いた上記内容の詳細を記入します。
確定申告というと難しく考えがちですが、確定申告書AはBに比べて、比較的簡単に記入できます。
確定申告書B
確定申告Bにも、基本的にはAと同じく所得や各種控除額、税金などを記載しますが、確定申告書Aは該当者が限られ、内容も簡易的であるのに対して、確定申告書Bはその他のものを網羅する申告書のため、やや煩雑です。
第三表(分離課税用)
第三表(分離課税用)においても、確定申告書A、Bと記載事項はあまり変わりません。分離課税分を記載します。
第四表(損失申告用)
第四表(損失申告用)には、損失額又は所得、損益の通算、翌年以降に繰り越す損失額、繰越損失を差し引く計算等を記載します。
確定申告書の作成には、国税庁HPの「確定申告書等作成コーナー」が大変便利です。画面の案内に従って金額等を入力することにより、確定申告書等を作成することができます。
また、国税庁HPの「確定申告特集」には、詳しい記入方法や記入例、Q&A等が掲載されています。ぜひ参考にしてみてください。
【確定申告書はどこでもらえる?】
確定申告書は最寄りの税務署でもらえます。また、前述した「確定申告書作成コーナー」でも作成できます。
【確定申告書の提出方法は?】
確定申告書の提出方法は
- 持参
- 郵送
- e-Tax
これら3つです。
確定申告の時期には税務署に専用の窓口が設置されている場合がほとんどですが、とても混み合います。
提出ポストや郵送であれば、長時間待つ必要もありませんが、受付印のついた控えをその場でもらいたい場合は、持参が良いでしょう。
e-Taxとは、インターネット等を利用して電子的に確定申告が行えるシステムのことです。国税庁HPの「確定申告書等作成コーナー」から作成し、提出できます。
e-Taxの場合はインターネットでの提出なので、受付印のついた控えは当然もらえません。
しかし、提出した申告書と提出した後に届く「受信通知」を印刷することで、控えの代わりとして使用できます。
【その後はしっかりと保管しよう】
確定申告書の控えを保管しておくことはもちろん大切ですが、中には「受付印」が押されたものが必要になる場合もあります。
管轄の税務署の窓口でもらうか、e-Taxで提出した申告書と受信通知の写しをしっかりと保管しておきましょう。
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