ふるさと納税の限度額はいくら?控除額の計算方法は?

ふるさと納税の限度額はいくら?控除額の計算方法は?

ふるさと納税で寄付をすると、その分の所得税と住民税から控除されます。そのため、できるだけ多くの寄付をして控除額を増やしたいと思う人もいるのではないでしょうか。

しかし、収入や家族構成によって、上限が決まっているため、上限を超えての寄付は申告できませんので、自己負担が増えるだけです。

そこで今回は、控除額の計算方法を把握したうえで、それぞれのケースで限定額がいくらなのかを例として挙げながら解説していきます。

限定額がいくらなのか把握してから、自己負担が増えないように上手に寄付をしていきましょう。

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ふるさと納税の限度額はいくら?控除額の計算方法は?

控除額の計算方法

限定額の計算をする前に、まずは基本的な控除額の計算方法を把握しておきましょう。

所得税控除の計算

所得税控除から簡単に説明します。

サラリーマンの場合、毎月の給与から所得税の金額が載っているかと思いますが、その金額が給与から差し引かれている所得税です。

そして、1年間の所得税から経費として認められた金額が所得税から控除され、還付金として手元に戻ってきます。これが所得税控除です。

・所得税控除の計算方法

(ふるさと納税の寄付金額-2,000円)所得税の税率=控除額

国税庁の所得税率をもとに、サラリーマン所得500万円で、専業主婦、子供1人のケースで計算してみましょう。

国税庁の所得税率で所得500万円を調べたところ、税率は20%でした。

寄付金を50,000円と設定し計算します。

50,0002,000円)20%=9,600

9,600円が所得税控除額です。

1年間に支払った所得税から9,600円が控除され、その分が還付金として戻って来ます。

住民税基本控除額の計算

住民税は前年度の確定申告が終わり、だいたい56月くらいに金額が決定しお知らせが届きます。

サラリーマンやフリーランスも受け取る時期は同じです。

住民税の控除される税率は一律で10%なので、ふるさと納税の寄付金を50,000円で計算してみましょう。

50,0002,000円)×10%=4,800

4,800円が住民税から控除される金額です。

前年度の所得で算出された住民税から、4,800円がそのまま引かれます。

住民税特例控除額の計算

ふるさと納税にのみ加算される特別な控除があります。それが特例控除額です。

総務省に出ている計算式は

(寄附金-2,000円)×100%-10%(基本控除額)-所得税率(045%))

となっています。

総所得金額等の30%が限度です。

サラリーマン所得500万円、税率20%、50,000円の寄付金として計算してみましょう。

50,0002,000円)×100%-10%-20%)=33,600

33,600円に基本住民税控除分(50,0002,000円)×10%=4,800円を加算し、38,400円が住民税から控除されます。

ケースごとの限定額の計算方法

ここからは総務省で発表されている「納税額(年間上限)の目安」の表から参照していきましょう。

それぞれの家庭環境によって違いがありますので、ケースごとに分けています。

独身・共働き(子供なし)

未婚か結婚はしていても、子供がいない状態で共働きのケースです。

共働きの場合は、夫婦2人の合算した収入で見ます。

  • 400万円:42,000
  • 700万円:108,000

総務省の発表では、夫婦共働きの場合だと、両方の収入をあわせると、730万円程度のようです。

700万円の所得で108,000円の上限額となっていますので、年間の寄付金がこの金額までというのは、十分な額だと言えるのではないでしょうか。

独身で所得400万円を想定した場合、42,000円まで寄付できます。

例)

和歌山県湯浅町 寄附金額10,000

もらえるもの:「和歌山の有田みかん 約10kg 大玉サイズ(L3L)混合」

長野県須坂市 寄附金額21,000

もらえるもの:「信州蔵出しみそ 3kg入り」

山梨県笛吹市 寄附金額11,000

もらえるもの:「桃2.3kg 79個)」

42,000円の寄付を例に見てみると、各地域34カ所に10,000円ずつ寄付し、それぞれの特産品をもらうと考えれば、十分な量ですね。

共働き+子供1人(高校生1618歳)

3人家族を見てみましょう。

共働き700万円で見てみると、上限額は86,000円です。

1

秋田県にかほ市 寄附金額80,000

もらえるもの:「本ズワイがに食べ放題 いちゑ一泊二食ペア宿泊券」

2

秋田県にかほ市 寄附金額75,000

もらえるもの:「土づくり実証米ひとめぼれ10kg×5回」

3

佐賀県上峰町 寄附金額60,000

もらえるもの:「老舗割烹料理店・大幸園(活すっぽんフルコース ペアご招待券)1枚」

和歌山県湯浅町 寄附金額23,000

もらえるもの:「丸ごとみかんが3個入った!田村みかんフルーツまるごとゼリー&みかん果汁100%ジュースセット」

86,000円まで寄付できるため、かなり選択肢が広がりますね。

3番目の例では夫婦が旅行へ行き、子供がゼリーとジュースというケースを当てはめてみました。

共働き500万円の場合は49,000円、600万円では69,000円になります。目安として参照してください。

共働き+子供2人(大学生と高校生)

子供が大学生と高校生ということで、夫婦とも仕事に専念できる状況が考えられます。総務省が出している共働きの平均730万円よりは上となるのではないでしょうか。

  • 800万円:107,000
  • 850万円:118,000
  • 900万円:128,000
  • 950万円:141,000
  • 1,000万円:153,000

限定額もどんどんあがっていきますね。ちなみに所得2,500万円以上になると817,000円まで寄付ができます。

例)

北海道砂川市 寄附金額110,000

もらえるもの:「SOMES PT-21 ラウンド束入れ」

富山県射水市 寄附金額700,000

もらえるもの:「新高岡駅発着 日本のベニス内川&富山の幸を満喫!!(ペア)」

富山県射水市からもらえる旅行は、セミスィートに泊まれる夢のような体験できます。ペアなのがうれしいですね。

最大でも849,000円ですが、自己負担をしても多額の寄付をしたい場合は、100万円の交換品もあります。

ちなみに兵庫県三木市に100万円を寄付すると、本格的なピザ窯がもらえるので、野外パーティーが楽しめそうです。

限定額を知って賢くふるさと納税に寄付しよう

ふるさと納税の限定額についてと、所得税と住民税の基本的な控除額の計算方法を解説しました。

高額の寄付はできますが、控除するための限度額は決まっています。しっかりと上限金額を把握したうえで、ふるさと納税の寄付をしてくださいね。

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