ふるさと納税が個人事業主との相性が良い理由
ふるさと納税とフリーランス(個人事業主)は、本当に相性が良いのか?と考えたことはありませんか?
サラリーマンよりフリーランス(個人事業主)の方が、ふるさと納税に適しているとすれば、どんな点が適しているのか、とても気になるところです。
そこで今回は、フリーランス(個人事業主)の人がふるさと納税を利用した場合、どんなメリットがあるのかを考えていきましょう。

フリーランス(個人事業主)とふるさと納税は相性良い?
まずは、フリーランス(個人事業主)とふるさと納税の相性の良さについて、解説していきます。
フリーランス(個人事業主)は確定申告に慣れている
フリーランス(個人事業主)を一度も経験したことがないサラリーマンにとって、確定申告は非常に敷居が高く、とても難しい作業のように感じます。
インターネットで調べながら、作業をしていけば誰にでもできることなのですが、未経験者にとっては、慣れない用語や書類の複雑さに、戸惑ってしまうケースが多いです。
未経験者は「青色申告?確定申告書A?確定申告書B?どれが青色?」など、書類を書く前から、聞きなれないワードや見慣れない用紙に戸惑ってしまいます。
その点、フリーランス(個人事業主)なら大抵の人が、毎年確定申告書を作成し、税務署に提出しているため、確定申告自体に慣れているため、作成は簡単です。
どんな書類が必要で、どこの欄に何を書けば良いのかがわかっていますので、サラリーマンよりはふるさと納税と相性が良いと言えます。
フリーランス(個人事業主)は、いつもの確定申告に追加するだけ
サラリーマンの場合は、0から始めますが、フリーランス(個人事業主)は必ず確定申告をしなければなりませんので、時期が来ればふるさと納税に掛からわらず、確定申告書類を作成します。
そのときに、ふるさと納税で寄付した金額を記入するだけの作業で完了です。
いつもの作業に金額を記入する作業を追加するだけで、ふるさと納税の確定申告については終わります。
わざわざ別途用紙を用意して、ふるさと納税だけの確定申告をする必要がありません。これは大きなメリットですね。
ふるさと納税を優雅に堪能できる!
意外と盲点なのが、サラリーマンはふるさと納税を楽しむ時間が、取りにくいことです。1つずつ見ていきましょう。
まずは、ふるさと納税でもらえる豪華な旅行券です。ほとんどがゴールデンウィーク、夏休み期間、年末年始、3連休の初日と中日、宿泊施設の休館日に使えません。
ゴールデンウィークや年末年始はまだしも、3連休も使えないのは、サラリーマンにとって非常にきびしいのではないでしょうか?
その点、フリーランス(個人事業主)なら休日に仕事をして、平日にお休みを取るなど、細かい調整も可能です。
土日祝日やゴールデンウィークにがんばって仕事をしたあと、ゆっくりと空いているタイミングで旅行をするなど、ぜいたくな時間が過ごせます。
あとは地域の特産品であるフルーツ類は、冷凍ではないため、冷蔵で保存となりますが、平日に届いた場合、忙しくて食べるタイミングがずれてしまうことも多いですよね。
タイミングが悪く、うっかり月曜日に届いてしまう可能性も大きいので、熟しているフルーツが届いた場合、週末にはほとんどが傷んでいた、ということがあるかもしれません。
フリーランス(個人事業主)は締切や急ぎの仕事もありますが、結局自分で時間の管理をするため、調整次第でいくらでも時間は作れるものです。
クオリティを落とさず、期日までに納品できれば、好きな時間に好きなことができます。
ふるさと納税の返礼品をしっかりと堪能するのに、フリーランス(個人事業主)は都合が良い、と言えるでしょう。
フリーランス(個人事業主)がふるさと納税で注意したいポイント
サラリーマンの場合、年収はある程度予測が付きますが、フリーランス(個人事業主)の場合、その年によって収入にばらつきがあります。
そのため、フリーランス(個人事業主)がふるさと納税を利用するときに、注意しなければならないポイントがいくつかあるので、順追って見ていきましょう。
限度額を超えた場合は自己負担
これはサラリーマンだけではなく、フリーランス(個人事業主)の人も、限度額を超えた金額に関しては、確定申告に載せられません。
限度額を超えた金額が全額、自己負担になります。そのため、限度額はいくらなのかをしっかりと把握しておくことが大切です。
限度額が5万円なのに、8万円を寄付してしまうと、3万円分(基本の自己負担金+2,000円)が、確定申告分に載せられません。
単なる善意の寄付となってしまいます。
そうならないためにも、しっかりと限度額を見越してから、寄付することが大切です。
年末まで課税所得がはっきりしない
サラリーマンはベースアップなどで給与が変動することもありますが、何か特別な事情でもなければ、そうそう大きくは変わりません。
去年の年収ベースで考慮し、気持ち少なめの金額を寄付しておけば、問題ないです。
しかし、フリーランス(個人事業主)の場合はそうもいきません。
毎月の収入にばらつきはあっても、年ベースでは毎年同じような年収になっている人もいます。しかし、人によっては、年収もばらつきが生じる人はいるはずです。
そのため、その年の課税所得がどの程度になるのかは、年末近くになってみないと、はっきり確定しません。
1月~4月は順調なので、そのペースで年末までの収入を考えても、5月~9月まで不調でまったく稼げなかったという可能性もあります。
1月~4月ペースで年収300万円はいくと考えて、限度額を考慮しても、そのあとの収入が順調とは限らず、当初の予定を大きく外すこともあるでしょう。
早い段階で返礼品目当てに、大きい金額で寄付するのは危険です。
そう考えると、年末近くになって、調整を取りながら寄付をして、返礼品をもらうことが多くなります。
フリーランス(個人事業主)は限度額の計算が難しい
フリーランス(個人事業主)はサラリーマンと違って、単純な計算方法では限度額が算出できません。
計算式は、
住民税所得割額×20%÷(90%-所得税率× 1.021)+ 2,000円
で、住民税所得割額の計算式は、
(事業所得(事業収入-事業経費-青色申告特別控除)-各種所得控除)×10%
です。
この計算式に当てはめて計算をしても良いのですが、とにかくややこしいですし、手間が掛かります。
そこでおすすめしたいのが、フリーランス(個人事業主)用の限度額計算方法です。
◆フリーランス(個人事業主)のためのふるさと納税計算
https://furusato-free.com/
無料で使えて、入力の仕方もとても簡単なので、ぜひ使ってみてくださいね。
限度額に注意してふるさと納税を利用しよう!
フリーランス(個人事業主)がふるさと納税と相性が良い理由についてと、注意したいポイントを解説しました。
ふるさと納税はフリーランス(個人事業主)の人におすすめですが、注意したいポイントが多いのも事実です。
注意すべき点をしっかり把握し、限度額を超えないように、うまく寄付していきましょう。
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