高卒ライターにできること、大卒ライターにできること
フリーランスにも学歴は必要なのか?と気になる方もいるでしょう。今回は高卒フリーランスと大卒フリーランスの違いについてお話ししたいと思います。
フリーランスに学歴って関係あるの?
「フリーランスには学歴なんて一切関係ありません!」と言いたいところですが、全てがそうとも言えません。問題は何の分野なのかという事が大きく影響します。
例えば医学や化学といった専門知識が必要なライターであれば医療系の大学や理系の大学を卒業した方の方が、高卒ライターより仕事をゲットしやすいのは間違いありません。
独学で学んだ知識で書けるものももちろん多いですが、クライアントが、「どのライターにお願いしようか」と考えた時に、専門的な分野に関しては大卒という学歴があったほうが競り勝てる可能性があります。
なので、経験もスキルも同じであれば、専門知識が必要な業界では、学歴が影響することもあります。
学歴が比較的必要な主な職種(ライターの場合)
- 医療系ライター
- 法律系ライター
- 科学・物理系ライター
- 農業、工業系ライター
など、どのジャンルもちょっと調べただけではわかりにくい業界です。大学で学問としてしっかり学んだ経験が提示できれば、クライアントに対する説得力が出るでしょう。
学歴が比較的必要の無い職種(ライターの場合)
- 映画・ドラマ評論ライター
- グルメライター
- ゲーム・アニメ系ライター
- 美容系ライター
- 金融系ライター
など映画やドラマ、ゲームやアニメといったサブカルチャー系やグルメライターは学問が一切関係ありません。美容系や金融系は学歴が無くても詳しければ大丈夫ですが、携わった職歴があると強いジャンルです。
卒業した大学が有名大学である必要はあるか
有名大学を卒業していれば、いわゆる箔(はく)が付くかもしれません。フリーランスに仕事を頼むということは、クライアントからしてみれば外注なので、どれだけ信用が置けるかがポイントで、学歴は割と役に立つかもしれません。
「某有名大学出身なんだから、頭が良くてキッチリしてそう!」と思われることもあるでしょう。ただしイメージ的には「ちょっと信頼がおけそう」程度で、フリーランスとして食べていけるパスポートにはなりません。
高卒で専門分野のライターは無理?
全く無理ではありません。要は何をアピールするかなので、学歴がある人は「学歴」というアピールポイントを1つ持っているに過ぎません。
逆に言うと学歴があったところで上手にアピールできなければ意味がないし、どんな有名大学を卒業しても仕事が沢山とれるわけでもありません。
フリーランスの社会は学歴社会でなく実力主義です。実力の中にアピール力というものもあって、学歴が一つの武器になるだけです。
なので高卒であれば、学歴をごまかしたり、学歴をどう伝えるかなど気にする必要はなく、別の武器を身に着けるよう努力しましょう。
学歴が全く関係ない分野
映画評論やゲーム攻略、イベント取材といったいわゆるエンターテイメント系は、学歴を気にもしません。これらの業界では「いかに面白い文章を書けるか」に注目されるので、「わたしは、〇〇大学出身です!」と言ったところで、全く響かないでしょう。
むしろどれだけ面白い経歴があるかを気にするクライアントもいるので、学歴だけ提示するとインパクトが弱いかもしれません。
こういった分野でアピール力があるのは、「面白そうな人」「行動的な人」「(依頼テーマを)趣味としている人」などです。雑な言い方になりますが、面白そうで、行動的で、依頼テーマを趣味としている人ならバッチリです。
有名大学卒でなくても大学卒は武器になる?
先ほども申しあげたとおり、学歴は一つのアピールポイントにすぎません。大学名を告げれば一目をおかれるほど有名であれば、知性や知識量をアピールするのには最適ですが、有名大学でない場合はどんな事を勉強したかによります。
英文学科を卒業したので英語が得意というなら翻訳や海外メディアと交流のあるコンテンツでは重宝されますし、獣医学を学んだのならペット系など、農業を学んだのなら農業系の分野で重宝されるでしょう。
法学部であれば法に関係するコンテンツ、経済学部であれば経済論などのコンテンツでは重宝されるし、有名大学卒でなくともアピールできます。
高卒の武器はなに?
私自身、高校を卒業した後は専門学校にいったので大学は出ていませんが、正直言って「高卒」という事自体が武器になる事は無いかと思います。しかし短所にもなりません。
「高卒なんだったらお願いしたくない」「大学卒にお願したいので高卒はごめんなさい」と思うクライアントは殆どいないでしょう。(あるとすれば、受験をコンテンツにしているクライアントくらい)
なので、高卒の場合は学歴を一切気にせず、得意分野をアピールできるように知識を蓄え、安価の案件でも良いので、とにかく経験を積んでいきましょう。
はっきりいって未経験の超有名大学ライターより、経験豊富な高卒ライターの方が重宝されます。その理由は学歴より実績がある方が信頼されるからです。
例えば、あなたが家を建てようと思ったとして、有名な大学で勉強したが未経験の建築士と、これまで100棟以上設計していて評判が良いが3流の大学しか卒業していない建築士、どちらにお願いしたいでしょうか。おそらく多くの人は経験豊富な建築士の方に信頼を寄せるかと思います。
クライアントの気持ちを考えよう
クライアントはライターを探す時、「高卒かな?大卒かな?」という基準で考えている人は少ないと思います。それどころかこちらからアピールしない限り、クライアントは学歴を意識さえしません。
気にされるのは、お願いしたい分野に精通しているかどうか、経験はあるか、信頼がおけるかどうかなどで、これらに答えられるようなプロフィールを作りましょう。
もし「何でもいいから仕事が欲しい」「とにかく経験を積みたい」というのであれば、自分が得意な事、経験のある業界などを列記しアピールすると良いと思います。
学歴がある場合
学歴がある場合は「〇〇大学卒」だけでなく学部までしっかり書き、何を勉強して何に詳しいかアピールしましょう。
たとえば〇〇大学の栄養学科卒なら、「〇〇大学 栄養学科卒 食生活の改善やサプリには詳しいです!」と書けば、健康や飲食系の案件が舞い込んでくるかもしれません。
高卒の場合
経験や実績がないなら、とにかく自信のある分野をプロフィールにいれましょう。もし脱サラしてフリーランスになりたいなら職歴を書くのもアリです。
「証券会社で働いてました」や「不動産関係で働いてました」、「ネットショップでバイヤーをしていました」でも何でも大丈夫。職歴があるなら何かしらに携わっているはずですから、アピールできるポイントはあるはずです。
一方で趣味を活かすなら、「学生の頃からスノーボードを10年やっています。ウィンタースポーツの知識量には自信があります」でも良いです。
ポイントは「〇〇をしていたので〇〇に詳しい」という得意分野と根拠の提示。「スノーボード大好き!」だけでは「そうなんだ」で終わってしまうかもしれないし、「ウィンタースポーツに詳しいです」だけでも詳しい理由がわからないので信用してもらえないかもしれません。
まとめ
- 学歴はアピールポイントの1つでしかない
- 学歴より経歴や実績が揃っている方が強い
- 大学卒なら学部までアピールし、何に詳しいかも述べよう
- 高卒なら学歴は気にせず、自分の得意分野を押し出そう
大学を卒業している場合は学部までが大事。高卒なら学歴を気にせず得意な分野をアピールしましょう。
経験や実績は学歴よりもアピール力があるので、ある程度仕事をこなしたら学歴よりこちらをアピールしましょう。
ライター:敏夫
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