続々登場!?日本にあるフリーランス推進都市4つ
フリーランスとして働いている場合、業務内容がインターネットで完結していれば、必ずしも都心に住んでいる必要は無く、地方に住めば家賃が安いので生活が楽になると移住する方が後をたちません。
そんな中、移住先としておすすめなのはフリーランサーの誘致などをしており支援が手厚い都市。特にオススメな場所を5つご紹介します。
日本にある代表的なフリーランス推進都市4つ
1.鹿児島県奄美市
奄美市では2015年より「フリーランスが最も働きやすい島化計画」を推進しています。
その理由は同市に大規模な産業がなく、若者離れが深刻化していることへの対策として。2020年までに200名のフリーランサーを市内で育成すことを目標としており、ランサーズやGMOペパボと連携協力を結んでいます。
ランサーズでは同市内のフリーランス、移住者への仕事機会の創出や、同プロジェクトの広報活動、GMOは人材の育成プログラムなどを請け負うのだとか。
単に移住者へ向けてというのではなく「フリーランサーへの支援!」と銘打っている珍しい都市ですが、奄美市が成功すれば、その他の島も同様のプロジェクトを次々と始めるかもしれません。
2.島根県
島根県はIT企業の誘致に積極的な件として知られ、フリーランサーにも働きやすい街です。
デジタルコンテンツ業やソフトウエア業の場合、賃料の1/2の補助(上限1,000万円/年)や航空運賃の1/2の補助(上限200万円/年)が行われているので、住まいをかなり安く借りられるうえに、航空運賃の補助もあるため、都心への出張費も抑える事が出来ます。
特に賃料への補助が最大年間で1000万円ということは、家賃166万円程度までなら半額になるということ。これは元々企業へ向けた援助なので、フリーランスであればファミリーでも余裕です。
3.鹿児島県三島村
三島村は人口減少対策として、様々な補助を行っています。三島村の場合は、子牛1頭または50万円支給、引っ越し費用10万円まで支給、さらに生活補助金を3年間受け取る事が可能です。
しかも村営住宅に住むことができ、3DKでも家賃は1万5千円〜2万3千円程度と破格!
フリーランスへの補助というより定住者への補助ですが、住む場所を選ばないフリーランスにとってはメリットが大きいとかなり評判が良いです。
http://mishimamura.com/livinginfo/2705/
4.大分県臼杵市
臼杵市も三島村と同じく人口減少対策として移住者への支援を行っています。
引っ越し費用の補助や住居の購入補助、若年夫婦(40歳以下)へ家賃の補助、子育て世帯への家賃補助があり、住宅支援が非常に大きいです。
特にファミリーへの補助が手厚いので、家族を抱えるフリーランサーにはおすすめ!
http://www.city.usuki.oita.jp/docs/2015040900102/
何故、支援してくれるの?
フリーランサーへ支援してくれる街の殆どは地域活性化を考えています。移住者が増えればおのずと街が潤うので、仕事や住宅への補助を行っています。
企業や会社を誘致するのは大変ですが、ネット環境さえあれば仕事ができるフリーランサーならフットワークは軽め。住宅補助だけでもかなり大きなメリットとなるため、過疎化が進む都市の多くは、私たちを歓迎してくれています!
ただし補助を受けるに当たっては審査もあるので、「真っ先に引っ越す」というのはNGです。先に自治体に申請し、審査が通ってから移住を考えましょう。
補助ありの地方に住むメリットとデメリット
まずメリットとしては、生活費がかなり安く済みます。
都心部に比べ元々賃貸料や住宅が安いのに、更に住宅補助まで付けば大助かり。子育てへの補助がある街も多く、ファミリー層にも優しいです。
デメリットは、単純に住み慣れた町から遠く離れてしまうので、環境が一変してしまうこと。都心部に比べれば街の利便性も低くなるので最初はストレスに感じるかもしれません。
島への移住は、通販との戦い
現代はネット社会。通販を駆使すれば欲しい物も大体手に入るでしょう。島暮らしでも通販は問題なく行えますが、多くのネットショップでは島に限り送料が高く設定されている場合が多く、配達も本土にくらべ届くのが遅いです。
このため、通販をつかえばどこに住んでも一緒という考え方は早計。通販を頻繁に使うつもりであれば、島の通販事情を理解しておきましょう。
日用品を通販で買う場合は、まとめ買いが基本。まとめて注文をして送料を抑えないと、地方に住んでいるのに生活費が高くなってしまいます。
地方移住に向いているフリーランサーと向いていないフリーランサー
地方移住に向いているフリーランサーは、仕事の内容的に直接クライアントと会う必要が無く、打ち合わせもネット通話やチャットで事が足りる場合です。年に数回会えばいいだけなら、都心部で高い家賃を払うより、地方に住んでその都度上京したほうが安上がりでしょう。
WEB系ライターや、WEBデザイナー、プログラマーなど、WEB系の仕事はコンテンツ自体がデジタルなのでどこでも編集できるために顔合わせが必要ない場合が多いです。
反対に地方移住に向いていないフリーランサーは、クライアントと直接顔を合わせる機会が多い場合、取材が多い場合です。
またこれからフリーランサーになりたいと考えている場合も、どのような仕事形態になるかわからないまま引っ越してしまうのは、あまりおすすめできません。(週に1回は顔合わせして会議をしたいというクライアントも居ます)
なので、地方移住はフリーランサーとして安定してきている方か仕事をWEB系に絞っている方に向いています。
まとめ
フリーランサーの移住を歓迎している多くの都市では、住宅への補助が目をひきます。やはり生活する上で最も費用が掛かるのは住宅ですから、各都市で注目しているのでしょう。
また、これまではフリーランサーに限らず移住者への補助を行う町が多かったですが、近年では奄美市のように「フリーランサーへの補助」と公言している地域も出てきました。
インターネット社会の進行により、個人でしかも自宅で仕事を行う人が増えてきている今、フリーランサーの誘致はこれからもっと増えていくでしょうし、「フリーランサーは地方に住んでいる」という事が一般的になるかもしれませんね!
ライター:敏夫
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