首都圏を離れて地方に移住するクリエイターたち、しかし安易な地方移住は危険ですよ
満員電車に深夜残業。都会の雑踏を逃れるように、地方に移住するクリエイターが増えています。ノマドワーカーという言葉が一般化し、オフィスに通うスタイルだけが「仕事」ではなくなりました。自宅のみならず、世界中どこにいても仕事ができるようになったのです。
可能性が広がる反面、移住にはリスクもつきものです。後悔しないためにも、近年の移住ブームについて考えてみましょう。
首都圏を離れて地方に移住するクリエイター
移住者の多い北海道で暮らして
私は北海道を拠点に、フリーランスで映像制作の仕事をしています。最近では、副業としてクラウドソーシングで仕事を受注し、ライターとしての活動も始めました。自身も地方にいながら、中央の仕事は可能だと実感しています。
同じことを考える人は多く、私のまわりにも移住者が増えている現状です。 北海道はもともと移住者が多い場所です。やはり「大自然」というイメージがあるからでしょう。毎年、たくさんの方が首都圏から引っ越してきます。
職種はさまざまですが、クリエイターが多い印象を受けます。パソコンとインターネットがあれば、どこでも仕事ができるため、場所にとらわれない働き方が増えているのです。
仕事をセミリタイアした人、子育てを考えて北海道を選んだ人、自然の虜になった人など年代や性別、移住の理由は様々です。 また、芸術家や職人の移住者も増えています。森に囲まれた環境で活動したいと考える陶芸家や写真家、良質な木材を求める家具職人など、多岐に渡ります。
どの職業にも言えるのが、フリーランスで仕事をしている人が圧倒的に多いということです。
移住する際の注意点
しかし移住ブームにのって、安易に決めるのは注意が必要です。夢や憧れだけで生活できるほど、地方も甘くはありません。
エリアによっては地元の団結心が強く、移住者に対して、あまり良い顔をしない地域もあります。東京から引っ越してきたというだけで、色眼鏡で見られることもあるのです。
東京都は違う過酷な環境
また、生活環境にも注意が必要です。私の暮らす北海道の街は、冬の気温がマイナス20度を下回る日が何日も続きます。また、雪が降るとすべての交通網が閉ざされることも珍しくありません。
そこに暮らす人々は、その地に適応した働き方をしています。冬になると家にこもりがちになり、閑散として仕事がないということはよくあることです。
仕事に対する考え方も地方では違う
また、仕事に対する考え方も地方ではまったく違う場合があります。例えば、東京では20〜30万円で受けていた仕事も、「5万円でできますか?」と突拍子もない値段で交渉されることがあります。
断ることも自由ですが、よい噂も、悪い噂も、広がりやすいのが地方の特徴です。自分のポリシーを大切にすることも必要ですが、郷に入れば郷に従えの精神で、柔軟に対応しなければならないケースもあるでしょう。
場所を選ばずに働けるということは素晴らしいことです。しかし、本当にその場所に移り住む必要があるのか、家族全員で話し合い、決断することが大切でしょう。
ライター:たつみ
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