インターネットで稼ぐことは仕事ではないのか?
現代社会において、パソコンはもはや必要不可欠となっている上に、インターネットでの仕事が増えてきています。
私の子供の頃や私の父親・母親は、よく「汗水垂らして働く」という言葉を使っていましたが、インターネットが主流となりつつある今、身体を動かさなくても働いてお金を稼ぐことができるようになりました。
そんな中「インターネットで稼ぐことは仕事ではない」といった発言をしている人達の心理を検証してみたいと思います。
インターネットでの仕事を認めない人
「汗水垂らしてお金を稼ぐのが当たり前だ」
これは、「パソコンで仕事をしている行為が、端から見たら遊んでいるようにしか見えない人」がよく言うセリフです。
そもそも「汗水」とはどういった意味なのでしょうか?
「汗水垂らして働く」「汗水たらして稼いだお金」と言った言葉をよく耳にするかと思いますが、汗水とは、『その時間や労力を費やしたことを表す表現』です。
人間はお金を稼ぐのに、たくさんの時間と体力を使い、働き続けた報酬として「給料」というお金をもらって生きています。
日本が終戦を迎えてから工業・産業が発達し、肉体労働をメインとする仕事がたくさん増えていきました。その時代の日本は非常に貧しく、1円を稼ぐのにも相当な苦労をしたと言います。
現在では1000円を稼ぐのに1時間あればバイトでも稼げるという状況ですが、昔の1000円というものは、1000円あったら新築の家が1軒建ってしまうという、ものすごく価値のあるものでした。
ですから、戦争を経験している方や戦後間もない時代を生きてきた人たちにとって、お金というものは「汗水垂らして稼ぐものだ」という認識が強いようです。
特に男性の方は、
「男は汗水垂らして働いてなんぼ」「女は家庭を守ってなんぼ」といった思考が強いため、「体を動かして汗をたくさん流して稼いできたお金にこそ価値がある。汗水垂らして働いてこそ仕事と言え、それこそが当たり前である。」と考えてきたのが現状です。
年齢が上がるにつれこういう考えの人は多くなります。
インターネットで稼ぐことは仕事ではないのか?
パソコンを使った仕事は、インターネットの知識が無い人たちにとっては「仕事」と呼びづらい部分があります。
しかし、インターネットで仕事をする、といったことは今の時代では当たり前。
どこの会社も事務所には必ずパソコンが設置されていますし、インターネットを使った職業もかなり増えています。
企業・組織はもちろん、個人でもインターネットを使った仕事をしている人が大半を占めているため、「インターネットで稼ぐことは仕事ですか?」と質問すれば、9割強の人が「仕事です」と答えるでしょう。
昔とは違い、汗水垂らさなくとも『お金を稼ぐ=仕事』なのです。インターネットで稼ぐということも、現代社会では立派な仕事と言えるでしょう。
インターネットの知識のない人がこういうことを言う
現在の若者は、いわゆる「ネット環境」で育ち、幼い頃からインターネットに関する教育を受けていますが、
インターネットの知識がない人たちは、インターネットで稼ぐことに対して、どのようなことを言うのでしょうか。恐らく大半は「楽をして稼ぐ仕事は、仕事ではない」と言うでしょう。
昔は当然パソコンなどありませんから、おじいちゃん・おばあちゃん世代の人は「インターネットとはなんぞや?」という人がほとんどです。
また、辛い労働や過剰労働が当たり前といった時代を生き抜いてきた人たちですから、「室内や自宅で稼ぐ」という認識も薄いので、「楽をして稼いでいる」という考えに至ってしまいがちです。
決して楽をして稼いでいるわけではないのですが、知識のない人たちから見たら、そういう風に見えてしまうのかもしれません。
私たちにとってインターネットで稼ぐことは、決して楽なことではなく、れっきとした仕事ですが、こういった考えを持つ人たちの理解を求めることは難しいことなのかもしれません。
ですが、彼らと私たちが生きてきた時代も違うので、相当な苦労をして生きてきた世代の人たちを責めることもできません。
お互い歩み寄り、今生きている時代の仕事を少しでも理解してもらえれば、それだけで「インターネットを使い仕事をしている」ということに誇りと自信が持てるのではないのでしょうか?
ライター:浜口
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