取材では、どんなカメラで、どんな写真を撮るべき?
取材には二種類の取材があります。「写真を撮る必要がある取材」と「写真を撮る必要がない取材」です。どういったときに写真を撮るべきで、どんな写真を撮るべきなのでしょうか?
「写真なんて、スマホのカメラで風景を撮ることしかできない」
という方もいるかもしれません。そんな方でも、取材に必要な写真は撮ることが可能です。今回は取材ではどんな写真を撮るべきか、について解説いたします。
取材では、どんなカメラで、どんな写真を撮るべき?
(1)自分で写真を撮るべき取材とは?
まず最初に、どういった取材で写真を撮るべきなのか、ということについて解説します。
紙面で掲載箇所が決まっていて写真を載せるスペースがない場合、これは写真を撮っても掲載できませんので、写真を撮る必要がない取材です。
紙面で写真を掲載する場所が決まっているタレントさんへの取材。
これは写真を撮るべき取材には違いありませんが、あなたが写真を撮る必要はありません。プロのカメラマンを手配すべき案件です。
プロのカメラマンを手配すべきか、自分で撮るべきか、明確な線引きはありません。ですがタレントさんの場合にはビジュアルを売っている商売ですので、基本的にはプロのカメラマンを用意する必要があります。
「美しい写真」を売りにしている雑誌やウェブサイトでも同様にプロのカメラマンに依頼します。
取材を行う本人が写真を撮るべきか、プロのカメラマンに依頼するべきか、は企画や予算などに合わせてその都度吟味していく必要があります。
(2)写真撮影に使うカメラはどれがいい?
ひとたび自分で写真を撮影すると決まれば、その次は何で撮るか、を選ぶ必要があります。
一番無難なのは一眼レフ、でしょう。どういった撮影にも対応可能です。特に紙媒体に掲載するためには解像度などを考慮すると一眼レフ以外の選択肢はありません。
では、ウェブ媒体ではどうでしょうか?
ウェブ媒体で掲載されている写真の中には、デジカメやアイフォンで撮影されている写真も使用されています。使う大きさや何を撮影するのかにもよりますが、最近のスマホのカメラはかなり綺麗なので、スマホで撮影しても問題ないケースが多いようです。
ですが、サイト全体が綺麗な写真を売りにしていたり、サイト自体のカラーもあるので、やはり一番無難なのは一眼レフだといえるでしょう。
(3)どんな写真を撮るべき?
取材準備の段階でどんな写真をとるのか決めておく
どんな写真を撮るべきか、考えるさいにひとつ重要なことがあります。
それは、「取材準備の段階でどんな写真をとるのか決めておく」ことです。現場にいってからどんな写真を撮ろうか、と考え始めるのは遅すぎます。
取材前に大体の取材の流れを考えておきますよね?そのときに掲載されるイメージもある程度作っておきます。取材に行ってから、そのイメージが変わることは大いにありますが、だいたいで良いのあたりをつけておきます。
例:健康的に痩せた、話題の栄養士
たとえば、「100キロ→45キロに健康的に痩せた、話題の栄養士」に取材が決まったと仮定します。
あなたは彼女のどんな写真をとりたいですか?
取材時の質問項目を考え、紙面、またはWEBサイトのページイメージを組み立てていきます。
まず、そういったダイエットの成功者に話を聞くのですから、絶対に本人の写真はほしいですよね。
本人の写真を当日撮影可能か否かは、事前にきちんと打ち合わせしておきましょう。それに100キロ時代の写真もほしいところです。こちらはご本人に頼んで写真、またはデータをいただくことが可能であればいただきましょう。
次に、なぜこの方は健康的に痩せることができたのでしょうか、そこが読者の一番の気になるところだと想定されます。食事の写真も絶対に欲しいところです。
ここでどれだけ紙面を使えるのか、ということが問題になってきます。四分の1ページ、などでしたら食事の写真をすべて掲載することは不可能でしょう。ウェブサイトでしたら分量を気にせず掲載できるので問題ありません。
掲載する場所と掲載したい情報のバランスを考えて記事のイメージを組み立てていきます。
ここで女性向けのウェブメディアでの記事掲載だったと仮定します。ウェブ記事の便利なところは文字数制限、画像数制限がないところです。ふんだんに画像を入れられる、ということなので、ぜひ彼女の一日の食事メニューも載せたいところです。
取材対象の方に朝昼晩の食事の写真をとっていただく、という方法もありますが、写真のクオリティを考えると、一眼レフ持参で撮影させてもらう方がよいでしょう。
ここまでで決まったのは
- 取材対象者の全身写真
- 取材対象者の朝昼晩の食事写真
の撮影です。
さらに、ウェブサイトにはアイキャッチという画像が存在します。記事の一覧の部分に掲載されている画像のことで、ぱっとみて目を惹く画像を選ぶ必要があることからアイキャッチと呼ばれています。
ウェブサイト記事の取材の場合には、このアイキャッチに使える写真も撮っておくと便利でしょう。今回のケースだと、お借りした100キロ時代の写真と現在のすらりとした姿を両方載せることで協力なアイキャッチになりそうです。
二枚の写真を並べるときに、効果的な撮り方はなんでしょうか?
たとえば100キロ時代の写真と同じポーズをとる、などするとより差異がわかりやすく、ユーモラスになるかもしれません。そういった場合は、取材時に同じポーズで撮影可能かをお伺いしてみましょう。
(4)写真撮影の前に紙面のイメージを膨らませよう
いかがでしたでしょうか。ここまででひとつの例をあげて撮るべき写真について解説してきました。
ご覧いただいたように、取材時に必要な写真、撮るべき写真は、どのような紙面を作りたいのか、によってかなり変わってきます。
重要なことは、事前にある程度イメージをしておくことです。
取材が終わって、帰ってきて記事を構成しているときに「あっ、あの写真があった方がよかった」「あのポーズで写真をとっておけばよかった」という事態をさけるためにも、事前にある程度準備をしておきましょう。
とはいえ、最初はなかなかイメージしづらいものです。どういった写真を撮れば紙面の構成がしやすくなるのか、アイキャッチに使いやすい写真はどんなものか、などは、経験を積んでいくうちにおのずと身についてきますので、まずは気軽に写真撮影にいどんでいただければと思います。
ライター:今
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