個人事業主・フリーランスが生活費を減らしていく方法PART2
個人事業主が生活費を減らしていくには、日常生活の見直しが必要です。
また、自分で調べて、自分で手続きしなければ、減らせない支出もあります。自分から情報を集めることも必要でしょう。
本記事では、個人事業主が生活費を減らしていく方法をご紹介します。
個人事業主・フリーランスが生活費を減らしていく方法PART2
国民年金保険料
会社員を辞めて個人事業主になれば、社会保険の変更手続きをしなくてはいけません。
年金は会社員時代の厚生年金から、国民年金に変わります。保険料も、自分で支払い手続きをすることになります。
収入が少ない個人事業主にとって、国民年金保険料は、なかなかの負担です。そんなときのために、保険料を減らせる方法があります。
免除・納付猶予
国民年金保険には、免除や納付猶予という制度があります。
免除については、全額・4分の3・半額・4分の1があります。前年の所得によって、どの免除を受けられるかが決まります。
免除を受けると、将来もらえる年金の額は、そのぶん減ることになります。
ただし、追納といって、あとから保険料を支払える制度もあります。収入が安定してから、免除された保険料を払えば、将来もらえる年金が減ることもありません。
前納で割引に
国民年金保険料には、前納という制度もあります。
6か月分、1年分、あるいは2年分を、まとめて前払いすることで、割引を受けられるのです。1か月ごとに保険料を払うより、国民年金保険料の合計が安くなります。
前納で保険料を安く済ませたからといって、そのぶん将来もらえる年金額が減ることはありません。まとまったお金があるなら一番賢い選択肢だと思います。
早割でも割引に
国民年金保険料の支払方法には、現金・クレジットカード・口座振替などがあります。
口座振替にすると、本来の納付期限より、1か月早く口座から保険料を払うことになります。この場合、早割として、保険料の割引を受けることができます。
前納と同じく、将来もらえる年金額が減ることはありません。
携帯電話代
いまや、日常生活に欠かせない携帯電話。生活費のなかでも、携帯電話代がかなり高い割合を占めている、というひともいるでしょう。
個人事業主になれば、仕事の通話やメールにかかる携帯電話代も、すべて自己負担です。会社員時代より、携帯電話代が高くなることが予想されます。
格安スマホ・格安SIM
大手キャリアのスマートフォンを利用しているなら、格安スマホ・格安SIMへの変更をおすすめします。
品質が心配、いざというとき相談できる店舗が近くにない、などのデメリットもあるため、大手キャリアにくらべると、まだまだ安心感は低いかもしれません。
ですが、毎月の携帯電話代を減らせるのは、大きなメリットです。同じ通話時間やデータ使用量でも、大手キャリアより低料金で済みます。
ケータイを、「持っているだけで実際にはほとんど使っていない。」という状態であるなら、携帯料金を最大で90%削減することもできるので、日々の食事代よりもこちらを節約するべきかもしれません。
自動車
雨の日も、荷物が多い日も、なにかと便利な移動手段である自動車。しかし、なにかとお金がかかる移動手段でもあります。
ガソリン代、駐車場代、車両税、自賠責保険など、自動車は持っているだけでも、お金がかかります。
バイク・自転車・あるいは徒歩
自動車は、あなたの暮らしに、本当に必要不可欠なものでしょうか? 住んでいる場所によっては「車がないと暮らせない!」と思うかもしれません。
ですが、たとえば、バイクや電動アシスト付き自転車などに、乗り換えることはできないでしょうか。
駅前やスーパーの近くに住んでいるなら、買い物などの日々の用事を、すべて徒歩で済ませることもできるのではないでしょうか。
「ドライブが唯一のストレス解消法」というひとにも、カーシェアやレンタカーを利用するという方法もあります。
図書館
仕事の資料を探すにも図書館は便利ですが、エンターテイメント施設として活用することもできます。
雑誌・CD・DVD
図書館によっては、育児系やビジネス系などのまじめな雑誌だけでなく、ファッション誌やタウン情報誌を置いてあるところもあります。
また、CDやDVDの視聴や貸し出しができる図書館もあります。
CDやDVDの数、新作の品ぞろえなどは、レンタルショップほどではありません。ですが、逆に、古い名作映画に出会えるチャンスかもしれません。
住んでいる地域以外でも
公共の図書館は、たいてい、その自治体に住んでいたり勤務していたり、というのが利用条件です。
ですが、居住や勤務をしていなくても、隣にある自治体の図書館を、同じように利用できるところもあります。また、図書館内で本や雑誌を読むだけなら、利用申し込みもいりません。
コワーキングスペース
2017年11月、Googleが、無料で利用できるコワーキングスペース『Google Telework Lounge』を、1か月限定でオープンさせました。
Yahoo!Japanが作ったコワーキングスペース『LODGE』では、1日無料で利用できるキャンペーンを行っています(2017年11月10日時点)。
また、大阪市には、『CoPla南港』という、無料で利用できるコワーキングスペースがあります。期間や回数の制限がなく、何度でも無料で利用できます。
コワーキングスペースは、仕事だけでなく、コミュニケーションの場でもあります。
在宅勤務で自宅にこもりがちな個人事業主にとっては、出会いの場としても役立つのではないでしょうか。
交際費
「つきあいも仕事のうち」ではありますが、生活費を減らしていくなら、やはりムダな交際費は減らしたいものです。
誤解しないでもらいたいのは、減らすべきは、あくまで『ムダ』な交際費だということです。会社員時代、上司や同僚に誘われてイヤイヤ行った、飲み会という名の愚痴聞かされ大会の参加費のような。
大切な交際費は削らずに
自分にとってプラスになる交際に対して使うお金は、惜しむべきではありません。
ストレス解消にもなる親しい友人とのランチや、仕事につながる勉強会のあとの二次会などです。
さらに安く済ませたいのなら、自分からはたらきかけてみることが必要です。親しい友人であれば、家呑みを提案することもできるでしょう。
もう少し距離のある間柄なら、幹事になって、安い店やクーポンが使える店を探すなど、出費を減らす工夫をしてはいかがでしょう。ネット予約をすれば、ポイントという『収入』が得られることもあります。
『あたりまえ』の見直しを
利便性に慣れてしまうと、いまさら手放すことなどできない、と思いこんでしまいがちです。
ですが、その『あたりまえ』を冷静に見直してみると「なくても、どうにかできるかも」と思えたりします。そして、「案外なくても、どうにかなった」ということが、実際にあるものです。
なにもかも、一気に変える必要はありません。個人事業主としての生活を整えながら、ひとつずつ見直していけばいいのです。
ライター:サガ アサコ
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