WindowsとMac、フリーランスはどちらを選ぶべきか。そのメリットデメリット
「MacとWindowsってどっち使えば良いんだ…?」
こう思った経験はありませんか?フリーランスにとってパソコンはとても重要な仕事道具。パソコンというものは1ヶ月で使い捨てにするものではなく、半年、1年、3年と長く付き合っていくものです。
昔からビジネスユースはWindowsで、デザイン系はMacが良いと言われたりしますが、実際のところはどうなんでしょう。今回は、この2つのOSをフリーランスで使う場合のメリットとデメリットをご紹介したいと思います。
Windowsについて
Windowsの魅力は費用
Windowsはオフィス系のソフトが充実しているというイメージがありますが、最も大きなメリットは「費用」です。
Macは値崩れしないが、Windowsは1万円代から10万円代まで幅広いメーカーのPCがある
MacはApple社から発売されているモデルだけであり、Windowsで言うDELLのような格安パソコンを販売するメーカーがありません。Appleは円安や円高によって適時、値段も変えているので、昔から全然値崩れしていません。
値上がり続くアップル製品-参考リンク
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1505/22/news143.html
当然、マシン内部を拡張したり改造したりするのにも向いていないので、スペックを高くしようとしたら、Mac自体を買い換える必要があります。ハード面だけでいえば、カスタムが出来ないことは重いソフトを使っているデザイナーにとって悩ましい問題です。
その点、Windowsは、一万円代から購入できる格安パソコンがある上に、ちょっと知識があれば簡単に修理できます。
また、以前は「デザイナーならMacしかありえない。」なんて言われていましたが、WEBデザイナーに限って言えば、絶対にMacである必要なんてありません。
WEBデザイナーの使うソフトはWindowsでもMacでも変わらない
WEBデザイナーが使うソフトは「Photoshop,Illustrator,Dreamweaver(画像編集ソフトとエディター)」あたりだと思いますが、これらのソフトはWindowsであろうとMacであろうと使えます。
「デザイナー=Macじゃなきゃダメ。」というイメージは、印刷業者の多くがMacを利用してることから始まった流れなので、Windowsに対応する印刷所に発注すれば、印刷系デザイナーですらMacを使う必要なんて何処にもありません。
Windowsのメリット
- Word,Excel,PowerPoint等、オフィス系ソフトが強い
- パソコンの価格が安い。
- ノート、デスクトップ共にパソコンの拡張性が高い・改良がしやすい。
- 使っている人がめちゃくちゃ多い。
これがWindowsの利点です。
Word,Excel,PowerPoint等のオフィス系ソフトはWindowsのお家芸、しかしMacでは表示崩れするかも
Windowsを作り出したMicrosoftですから、自社で作っているWord,Excel,PowerPoint等のオフィス系ソフトはまさにお家芸。完璧にマッチングするように作られておりますのでバグや互換性の心配をする必要はありません。
しかし、Macを利用しているユーザーは、これらのファイルを開く際、大なり小なり「ソフトの互換性」にビクビクしています。
WordやExcelで作った資料がMac側の表示ではガタガタにずれている。なんてこと日常茶飯事です。そういった心配を一切する必要が無い時点でWindows側の大きなアドバンテージであると言えます。
使っている人が多いという点は大きなメリットだ
特に「使っている人が多い。」というところが非常に重要で、分からないことや故障などがあってもすぐにサポートを受けられます。極端な話、近くの人に聞いても解決方法が分かる可能性がMacに比べてWindowsは非常に高いです。
Macは、Macを利用しているユーザーにしか分からないことがかなり多いです。その上、Macを利用しているユーザーは全体から見て少数派であるため、いざ問題が発生しても、それから解決できるまでの時間がWindowsより長くなるかもしれません。
「Windowsを使っている人が多い」ということはそれだけ問題解決の窓口が多いということです。これは嬉しいメリットと言えます。
しかし使っている人が多い、という利点はデメリットにもなり得るのです。
Windowsのデメリット
- 使っている人が多いので、ウィルスに感染する確率も高い。
- デザイン性がない。
使っている人が多いということは、それだけウィルスに感染する確率も高い
使っている人が多いということは、ウィルスに感染させることのできるPCの母数が膨大だ、ということです。
攻撃者が狙うのは、魚の多くいる池です。Windows利用者の中にはソフトウェアのアップデートやウィルス対策の知識が無い人もいるでしょうから、Windowsを使うのであればウィルス対策の知識を少しは持っておく必要があります。
デザイン性が無い
日本から発売されているWindowsパソコンはあまりデザイン性が良くありません。中身は換装しやすくても外側を大きく変えることはできませんから、デザイン性でパソコンを選ぶのであれば、DELLやASUSなどの海外の会社が発売しているパソコンを選ぶことになります。
とはいえ、「デザインの変更があまり出来ない。」という点はMacにも言えることなので、別段大きなデメリットではないのかもしれません。
Macの利点
Macの魅力はシンプルさ
Macは非常に洗練されたデザインをしており、格好良さが際立っていますから、Webデザイナーならいかにもデザイナーらしい印象を与える事が出来ます。
Macのいいところは、操作が簡単である事
拡張性を捨てているかわりに、極限までシンプルに操作ができるよう設計されているので、単純な使い勝手ではWindowsに勝っている事も多くあります。ファイル操作やアプリの起動などは、明らかにMacのほうが簡単だと言えるでしょう。
また、Macのノートは軽量なうえに高性能なので、非常に優秀です。
値段が高い印象があるが、実は日本とあまり変わらない?
Macは常に値段が高い印象がありますが、日本が発売しているPCと比較してみるとそんなに高くはないかもしれません。
価格コムで、富士通から2015年発売した「FMV LIFEBOOK SH90/W」を見てみると13万円ほどします。
http://kakaku.com/pc/note-pc/itemlist.aspx?pdf_ma=30&pdf_Spec301=13.3
対して、MacBook Airは13万円ほどです。完全な比較は難しいですが、Macに対して向けられている印象ほど高くは無いように感じます。
メリット
- 他人へのイメージが良い、一目置かれるポイントでもある。(特にクリエイティブ職の場合)
- 操作が簡単
- 軽くて薄く、再起動やアプリの立ち上げもかなり速い
- 使っている人が少ないので、ウィルスに感染する可能性が比較的低い
これがMacの利点です。
Macを使っているとデザイナーっぽい印象がある
「なんだ、見た目だけか・・・」と思うかもしれませんがビジネスを左右する超重要なポイントです。
今やWindowsのノートパソコンを外に持ち歩けば、いかにも「ビジネスマン」という印象を受けるでしょう。外で持ち歩かれるパソコンとして、あまりにMacBook系が目立っているため、
逆に「Windowsノート=利便性重視、もしくは価格重視」と思われます。
ところが、どんなにボロボロなMacBookだったとしても、「これで仕事をしている」と言えばクリエイティブ系に見られやすくなります。
取引先にパソコンごと持って行く場合、正直言って「デザイナーらしい人」のほうが一般の方は安心します。言わば名刺代わりですね。
そもそも職業としてのデザイナーは「いかにも洗練された人物」でなければイメージが悪いため、パソコンだけでなく服装や髪型まで気にする人も多いです。
「この人はセンス良さそうだから、安心して仕事を任せられる」と思われたいという事ですね。逆に「デザイナーなのにWindowsのノートなんだ」と第一印象で思われたらもったいないです。
軽くて薄く、再起動やアプリの立ち上げがとても速い
MacではHDDではなくSDDを使っているため、再起動やアプリの立ち上げが非常に早いです。人によっては1週間〜1ヶ月は電源を落とさず、スリープ状態にして使い続けている人もいます。
さらに、軽くて薄く取り回しが楽なのが大きなメリット。MacBookを使っていればパソコンを持って出かけることが億劫ではなくなります。
使っている人が少ないので、ウィルスに感染する可能性が比較的低い
あくまで相対的な話ですが、Windowsに比べてMacユーザーは少ないためターゲットとして比較的狙われにくいと言えます。
ただ、ウィルスが存在することには変わりないので、ウィルスに対する知識は持っておいた方がよいでしょう。
デメリット
- 拡張性がない
- 修理できる場所が少なく、壊れたらかなり高くつく
- 使っている人が少ない
拡張性がない
Appleの公式サイトからMacを購入する際に、SSD・RAMなどを選択してカスタムすることはできます。ただ、購入後、家に届いたMacを拡張することは素人では難しいです。
つまりMacには拡張性がありません。Mac自体、普通は持ってないようなドライバーでしか開かないネジを使用しており、ユーザー側で分解しづらい構造になっています。
修理できる場所が少なく、壊れたらかなり高くつく
Macの利用者は少ないため、修理できる場所は少ないです。Apple Storeが近くにない人の方が多いでしょう。その場合は郵送でMacで送ることになります。
さらに、修理できる場所が少ないので壊れたらかなり高くつきます。
使っている人が少ない
Macは使っている人が少ないです。そのため、困ったことがあっても相談できる人が近くにいません。キーボードの配列も大きく違うので、Macを使うならそれを覚悟して使う必要があります。
まとめ
デスクトップはWindows、ノートはMac
私は家で使うパソコンはデスクトップのWindowsで、持ち運ぶのはMacBookにしています。
家用と外用で使い分ける
デスクトップを人に見せる事は殆どないでしょうから、導入費用などを考えるなら、デスクトップはWindowsで十分。ノートパソコンは、外で使うことを考えると「使い勝手も良く、軽くて持ち運びも簡単。イメージも上々な」Macがオススメです。
昔は「WindowsとMacの相性は最悪だ。」なんて言われていましたが、今は互換性がかなり向上していますので、Windowsデスクトップ&Macノートの組み合わせでデータのやりとりをしても問題ありません。
仕事を頼む側からしたら、両方使える人は頼もしい
むしろ、「MacとWindowsの両方を使うことができる人」というのは、クライアントからしたらすごく心強い事です。
iPhoneアプリの開発は、WindowsではできないけどMacでしかできない事です。こういったことがMacにはありますから、あまり気にかけていない人も多いですが、Macを使えるようにすることで仕事の幅が広がる事もあります。
あなたがフリーランスで、Windowsしか使ったことが無く、最近パソコンを買い変えようと思っているなら、是非、思い切ってMacを使ってみるのをオススメします。
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外部ライター:敏夫
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